「わんずぺ~す」の目標と志
<殺処分0(ゼロ)を目指して>
日本では毎年、年間20~30万の犬猫が「ガス室」で殺処分されています。
大変な苦しみで悶絶し、絶命するまで時間がかかる処分方法です。
(コストの問題から、安楽死処分をしている自治体は極めて少ない)
川や海、山に捨てられたり、虐待されたりと、人知れず命を落としている
犬猫たちを合わせると、更に多くなります。
この状況は何十年と変わらず続いています。
人を愛し、助け、癒し、多くの喜びと幸せを与えてくれる
コンパニオンアニマルたちの命を、「ゴミ」のように扱う国、
その子にとって「たった一つの命」を「物」として扱い、あるいは
「商品」として量産、消費し、いらなくなったら捨てる、殺すという、命を軽んじる国、
この恥ずべき事実にいつまでも鈍感でいられる国、
それが…経済大国・日本です。
この事実あって、私たちは子どもたちに、次世代に
どう「命の尊厳」を教え、伝えることができるのでしょうか。
命を軽んじるサイクルは、決して一部の悪質な人々だけに起因しているのではなく、
流行として犬猫をファッションの一部のように「嗜好」する傾向や、
この問題に無関心でいることが、それに加担する大きな原因の一つとなっていることを、
私たちは認識しなければなりません。
「わんずぺ~す」は、弱い立場の、物言えぬ生きものの代弁者として、
命を粗末にするこの国のあり方を社会問題として問い続け、
少しでも動物福祉に手厚い国・「命を尊ぶ社会」へと転換していけるよう、様々な方々と手をつなぎ、
協力して活動を行なっていきます。
しかし…残念ながら、現在「わんずぺ~す」は、様々な点で厳しい状況にあり、
ドイツの整備されたシェルター「ティア ハイム」を目標としながらも、足踏みを続けています。
今後は一歩でも前へ進めるよう、皆様のお力をお借りしながら、
日本ならではのシェルターの在り方を模索していきます。
<保護活動を安定した「職」とするために>
動物福祉先進国にあっても、保護活動がなくなることはありません。
欧米では、活動に携わるスタッフの給与が十分に支払われ、
「職」として認められ、それぞれが専門的な仕事に集中・専念できます。
欧米諸国は、信仰に根ざした寄付文化が定着しているため、
日本とはケタ違いの寄付金によって、保護活動は継続的・安定的に支えられています。
かたや日本の保護活動の多くは、身を削るものです。
「わんずぺ~す」もまた、例外ではありません。
悔しさは、ボーイスカウトを下回る
真に動物を愛する人たちが健全な良心をもって、
このままではいけないと、義憤を抱えて「わんずぺ~す」に集まってきます。
「わんずぺ~す」スタッフは「ボラバイト(有償ボランティア)」として、シェルターを支えてくれています。
その有志を、残念ながら一人とて「わんずぺ~す」では、まともに雇用することができません。
活動を続けるために必要な、有能な人材を保持し、育てることができないのが
今の日本の保護活動であり、多くの団体の実情でもあります。
継続的に人が働き続けることができなければ、大きな仕事は成しえません。
身を削るやり方は当然、長続きしません。
生活が保障されない仕事を若者が継承するのは困難です。
多くの優秀な人材がこの仕事に従事し、集中して活動ができるようになってこそ、
充実し、発展し、より多くの未来の動物たちを救う可能性が開けるのです。
活動に携わる優秀な人材を確保するため、そして、次世代の人たちが動物の命を守る仕事として、
誇りをもって選択できる「職業」とするため、専門性を高めながら、動物保護活動の価値を
社会が認め・支える意識改革と、活動に従事する人たちの雇用の安定を目指すことも、
「わんずぺ~す」の課題として掲げています。
人なくして、動物の保護はありえないのですから。
<保護活動に対する社会の意識改革>
シェルターを「職場」として成り立たせるためには、
社会の認識も変える必要があります。
●保護活動は、動物好きが暇でやっていることだからタダ働きは当然だ
●保護犬の世話でお金をもらうなんて、やましい行為だ
(無償で働く人のみがやるべきだ)
●捨て犬をもらってやるんだから譲渡費は安くて当然だ
●保護活動のためと称して物(チャリティーグッズ)を売ったりといった、
商売行為をすべきでない。寄付だけで活動を行なうべきだ。
注)商売とチャリティー事業はまったく趣旨が異なります。
活動を維持・発展させるために欠かせない方法のひとつであり、
盲導犬協会やユニセフなど、多くの福祉団体が資金を集めるために行なっている事でもあります。
そもそも寄付だけで成り立つのなら、無論、大変手間のかかる仕事を増やす必要はありません。
他の収入源となる事をやらざるをえないほど経費がかかったり、
資金が集まるほど多くを救えるからであって、私腹を肥やすためとはまったく違います。
日本には、まだまだこういった無理解の人たちが多く、
それもまた日本のシェルターや保護団体が発展せず、疲弊する原因ともなっています。
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「わんずぺ~す」は、里親を希望される方に相応の譲渡費をお願いします。
家族として迎える「その子」については、里親さんが責任をもって、費用を負担すべきと思っています。
むろん、譲渡費はどの子も一定として、それ以上はシェルター負担となっていますが、
「安いから」を理由に、犬をもらおうとするのでなしに、
「幸せにしたい、家族として共に幸せになりたい」という気持ちで、
保護犬を受けれていただけたらと心から願っています。
<シングルも高齢者も動物と共に暮らせるシステムづくり>
愛する動物のいる生活は楽しく豊かで、生きがいや心の支えともなる素晴らしいものです。
シングル化、高齢化が進む日本において、生活のパートナーとしての動物の存在は
欠かせないものとなっています。
「フルタイムで働いているから動物が飼えない」ではなく、
「フルタイムでもパートナーと暮らせる」システムを、
「もう歳だから動物が飼えない」のではなく、
「歳をとっても、可能な限り一緒に」というサポートを安心と共に提供していくことができたらと考えます。
「わんずぺ~す」が取り組みたい事業として、未来を見据えた、保護動物にも人にも優しい、
生活に合わせた「共生サポートシステム」があります。
シェルターの機能を活かした事業として、いつか実現できるよう…夢と目標に掲げています。
「わんずぺ~す」の活動とモットー
◆捨て犬の保護・ケアおよび里親探し
主に捨て犬や殺処分の多い地域の団体等と連携し、保護犬を
「わんずぺ~す」にてお受けし、里親探しおよび譲渡活動を行なっていきます。
譲渡条件を設け、1時間の面接を行い、犬を飼う準備と環境、心構えのしっかりした方に
大切な命を託し、「家族の一員」として迎えていただきます。
◆譲渡後の里親さんサポート
しつけなどの相談は、簡易なものであれば電話やメールで相談をお受けし、アドバイスしています。
譲渡後も、「わんずKids」とご家族が幸せに暮らしていけるようにサポートします。
今後は、同窓会やイベント開催、講習会など、保護犬「わんずKids」の里親になると、
ドッグライフがより充実するような企画を提供していくことが目標の一つです。
◆衛生的で明るいシェルターづくり
保護動物たちが快適で、できるだけ楽しく伸び伸び過ごせるような環境となるよう、
工夫を重ねていきます。グルーミングなどをして、犬たちが清潔であるよう、衛生管理に気を配ります。
また、「わんずぺ~す」は清掃に力を入れています。
里親希望の方々や一般の方々が気持ちよくご来訪いただける場であるよう、
「ティア ハイム」のように、明るくきれいなシェルターでありたいと日々努力しています。
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◆殺処分数の多い地域との連携・協力
捨てられる数および殺処分数の多い地域で活躍する団体と提携して、
東京にて保護および里親探し、譲渡活動に取り組みます。
将来的には、その地方の避妊・去勢率を上げる取り組みへと進展させることを目標にしています。
◆避妊・去勢の推進
人口比率に応じた犬猫のバースコントロールがなされるべきと考えます。
「わんずぺ~す」で保護された「わんずKids」は、基本的に生後半年くらいには
不妊手術が行なわれます。生後半年になる前に譲渡された子犬については、
不妊手術の約束と確認作業行なっています。
また、一般のご家庭で飼われている犬猫たちへの避妊・去勢を推奨します。
犬猫の養育に対する考えは、まだまだ昔の古い慣習が残っていることが多く、
不妊手術をしない、動物に医療費をかけない、つなぎっぱなしにする、
散歩と称して放すなど、ネグレクト(飼育放棄)・虐待とされてもおかしくない行為が多数みうけられます。
不幸な命が生まれる原因でもある、「飼う人たちの知識不足と無責任行為」という蛇口の一つを
閉めていくことが欠かせないことと考え、啓発しています。
◆動物福祉に関する法律改正の推進
不妊手術の推奨=ブリーディングそのものを否定するものではありません。
種の維持・保存は、人との生活の上で必要であるからです。
(盲導犬育成や、日本の住宅事情等を鑑みて)
ただ、ブリーディングについて規制がないに等しい今の日本においては、
お金儲けのために、簡単に誰もが命を扱えることにこそ問題があるのです。
(問題ある業者を支えているのが、犬猫を買う側にあることも忘れてはなりません)
悪質なブリーダーやペットショップなどが、命をどのように扱っているかは、
ネット上で多く告発されています。
「わんずぺ~す」でも、その実態を現場にいた人たちから
多々聞いており、その悲惨さに胸をしめつけられています。犬を迎える前にブリーダーを精査することは、大変重要です。
良質なブリーダーのみに淘汰されるべく、適正化が望まれます。
また、「保護犬を迎える選択」を多くの人たちがとることこそ、
成熟した「命を尊ぶ社会」への流れをつくることにほかなりません。
大量に殺されている命がある一方で、大量に売買のために「生産」される命があることには、
歯止めをかけねばなりません。
誰でもできてしまう、野放しにされた繁殖・販売を規制するためには、抜け穴のない、
抜き打ちチェック機能や厳しい処罰を含めた、有効的な動物愛護管理法の改正が急務です。
「わんずぺ~す」では、動物福祉の充実のため、今なお不幸な状況下にある動物たち救済のため、
効力ある動物愛護管理法改正へ向けて、活動を推し進めていきます。
◆ご寄付とチャリティー事業の両輪でシェルター運営を支える試み
ご寄付だけでは到底難しいシェルター維持・運営のために、
積極的な事業展開をもって、その収益を保護活動に充てていきます。
◆人と動物が共存共栄できる環境づくり
マナーを守り、人と動物が暮らしやすい地域づくりを行政などと連携して推進していきます。
◆ご寄付いただいたものを大切にし、感謝を忘れない心
ご寄付を託してくださる方、里親となってくださる方、「わんずぺ~す」の活動を応援し、
ご支援・ご協力くださる方、ボランティアに来てくださる方、ボラバイトとして働いてくれるスタッフ、
そして、提携していただいているNPO法人「ワン's パートナーの会」の皆さまに対し、
(「わんずぺ~す」代表として)心より感謝しています。
「わんずぺ~す」スタッフにもまた、多くの方々のご協力に支えられている感謝を忘れず、
ご寄付いただいたものを大切にし、無駄のないように使うことを心がけてもらうよう、伝えています。
「わんずぺ~す」から皆さんへ
「犬を愛する人=愛犬家」とは、種類や血統を愛でるのではなく、犬という存在を
愛してやまない人のことと理解しています。
誰かに気に留めてもらうこともなく、人を愛し、愛されたかった犬たちが
毎日殺されていくことに耐えられない愛犬家が、「わんずぺ~す」に集います。
助けてあげられるのは、ほんの一部。それも「わんずぺ~す」のキャパシティと体力を考えて
いまだ限定的な受け入れでしかありません。
より多くの方々の様々なサポートが必要です。
・・・以下、「わんずぺ~す」のブログより・・・
助けを待つ子たちのために、私たちにできることがあります。
それぞれできる範囲のことをする・・・
その一つ一つの行動(アクション)は、
1本の糸であっても、それが沢山集まって束になれば
「命をつなぐ縄」となり、「命綱」となっていくのです。
支援金を送る、物資を送る、メッセージを送る、
できるだけ多くの人に知ってもらう、預かり先になる、ボランティアとして手伝う etc.・・・
そういった ひとりひとりの行動そのものが、
保護犬たちの命綱なのです。
現状を変えるために行動し続けなければいけない、
未来の命を救うために、今できることをしていかねばならない、
そう、心に信念として多くの人たちに持ち続けて欲しいと…
「わんずぺ~す」スタッフは願いながら、活動しています。
決して急に社会が変わることはなくても、
一歩一歩前に進む「前進」だけが、未来への確かな流れを創るのです。
より多くの人たちが賛同し、同じ方向へ歩くこと。
その道幅が大きいほど、大きく早い流れを創りだせます。
助けられた子たちは、そういった信念のもとに救われてきたのです。
殺処分「0」の国があり、
熊本市のように、それに取り組む自治体もあります。
決して不可能ではないと、信じています!
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